熊本県議会 本会議で城下広作の会議録

1.地域の将来を見据えた県政運営について

◆(城下広作君) 改めて、おはようございます。昨日に続いて代表質問でございます。私、公明党の代表として代表質問をさせていただきます城下広作でございます。
 きのうの代表質問で、松田議員、また平野議員、大分、先に県政の重要な課題も述べられて、私も2点ほどはかぶってしまいました。そのかぶった内容は、若干修正をしながらといいますか、話題にならない部分をしっかり掘り下げながらやったつもりでございますけれども、一部かぶればもう仕方ないかなというふうに御容赦願いたいと思います。
 また、きのうはお2人ともオリンピックの話もされました。私も、ちょうどこの原稿を書くときはオリンピックと重なってしまいまして、選手はソチで、私はうちで闘いをするという。非常に、なかなかオリンピックをゆっくり見れないということでございましたけれども、本当に、この代表質問でございます。2月の最後ということもありまして、ちょうど昭和28年の2月28日は、当時の吉田総理が、ばかやろうと言って、衆議院の解散のきっかけになった歴史もございます。この議会での発言、やはり言葉の重みということをしっかり捉えながら、そして、私がオリンピックも見ずに頑張った質問に対して、執行部の皆さん、私が表彰台に上がれるような形の答弁をぜひ期待をしたいというふうに思います。
 きょうは、10問の質問を予定しておりますので、結構またスピードを上げて言わないと最後まで到達できません。時間オーバーであれば、失格となる可能性もありますので、しっかり頑張っていきたいと思います。では、よろしくお願い申し上げます。
 2月の知事の所信の中で、ことしは新4カ年戦略の折り返しの年です、戦略に掲げた、活力を創る、アジアとつながる、安心を実現する、百年の礎を築く取り組みを、さらに加速化してまいります、そして、取り組みの成果を県民の皆様にわかりやすくお伝えする見える化を進める、さらに、人的・財政的資源で最大限の効果を生み出すため、核心を突く取り組みを重点的に展開すると述べられました。大変力強い所信で心強く思いました。
 本日用意した質問は、このような知事の思いに対して、私が不安に思っていること、また、このようにしたらどうかということを質問に交えながらさせていただきたいと思います。
 では、最初の質問ですが、先週の日曜日、23日ですけれども、42年前に卒業した母校の天草市立魚貫小学校の閉校式に参加してまいりました。牛深でございますので、地元の西岡先生と御一緒させていただきました。
 母校の設立は明治6年で、ことし創立140年を迎える県下でも古い歴史を持つ小学校で、ピーク時の生徒数は、昭和38年に872名いました。現在の在校生は32名です。驚くほど激減し、牛深小学校に4月に統合されることになりました。
 同じように、天草市では、先週の日曜日に、このように閉校式が行われた小学校が全部で4校あり、4年後には、あと5校が閉校の予定と聞いています。
 閉校式の参加者は、母校の最後を見届けようと、東京からも帰省されたり、市外からもたくさん参加されていました。一方、地元の人は、ほとんど年配の方ばかりで、若い人が少ないですねと尋ねると、若い人はほとんどおらぬと即答されていました。
 おかげで、多くの知り合いにお会いすることができました。数十年ぶりの方がほとんどでしたので、お互い浦島太郎の世界でした。ここで強く感じたことは、この地域は、間違いなく2025年問題が他の地域より10年前に訪れていると痛感しました。
 そこで思いました。このような地域は、知事が言う活力を創るは、高齢者ばかりでかなり無理のようでした。アジアとつながるは、高齢の単身暮らしが多いことから、アジアよりも隣近所とつながるのが安否確認の大事な手段でした。安心を実現するは、空き家が多いせいか、夜は暗くて歩けませんでした。百年の礎を築くは、間違いなく100年後は誰も住んでいないんじゃないかと感じました。
 このように、よかれと思って掲げた政策も、地域や人によっては無縁の政策で、時には的外れな政策になりかねないと感じました。ここには、新幹線効果もくまモン効果も余り感じませんでした。
 また、同年代の先輩や後輩の近況を聞きましたら、仕事がない、ここを出ていかざるを得ない、ここは厳しいぞとの反応でした。全国の夕陽百選に指定されている我がふるさとですが、夕日が沈む前に心が先に沈んでしまいました。恐らくこのような地域は、私の地域だけではなく、県下至るところにあると思います。
 国は、高齢者が住みなれた地域で安心して暮らし続ける取り組みとして、地域包括ケアシステムの目玉政策を打ち出し、県も、それを受けて、介護保険事業支援計画を立てようとしていますが、こういう地域はどうするのでしょうか。医者の確保、施設の確保はどうするのでしょうか。難問山積と思います。
 閉校した小学校は、鉄筋コンクリートの3階建てでした。まだまだ十分使える建物だと見えましたが、維持管理が大変なので、市は壊す予定とか。地元の方に聞いたら、地元では管理できない、壊すしか仕方ないと諦めていました。
 このように、県下には空き校舎も相当ふえてくると思います。県下では、いち早く中学校が統廃合しました。今でも手をつけずにそのままの校舎もたくさんあります。
 知事は、今後、県内の多くの合併市町村が、来年度に合併10周年の節目を迎えることを契機に、客観的かつ総合的な検証を市町村と連携して実施すると言われましたが、ぜひ、地域ごとに影響を受けた細やかな検証をしていただきたいと思います。
 そこで、お尋ねしますが、知事は、地域力を高めるために、これまで幾つかの取り組みを行ってこられましたが、その成果についてはどのような認識をお持ちなのか、お尋ねします。また、このような取り組みが難しい高齢者の多い地域の安心をどのように実現していかれようとするのか、蒲島知事にお尋ねをいたします。
  〔知事蒲島郁夫君登壇〕