熊本県議会 本会議で城下広作の会議録

5.県立特別支援学校新設について

(1)住民への周知
(2)新設特別支援学校の受け入れ方
(3)地域住民との交流
(4)県産材振興の観点からの木造建築

◆(城下広作君) 水俣病の救済で、今、天草議会も、このことに対してまた論議をするというふうに聞いております。いずれにしろ、地域指定外であっても、多食という客観的な――いろんな調査で立証されれば救済をすることはできるということで、地域指定に必ずしもならなければ救済はできないということはないということで理解をしたいというふうに思います。
 また、知事が、まさに生活保護の受給者に対して、これは別であるというようなことを本当最初から言われておりますけれども、私は、知事の人間性といいますか、人柄がにじみ出て、本当に心温かいような方だなというふうに理解をしております。しっかりと知事がその政治理念で思っていただけるのであれば、しっかりとそのことをまた応援していただきたいというふうに思っております。
 では、次に、県立特別支援学校新設についてお尋ねをいたします。
 県教育委員会は、2月9日、重度・重複障害の児童生徒を対象とする特別支援学校を、熊本市横手の県警第2別館跡地、敷地面積約1万5,000平米に新設すると発表しました。大変うれしく思う反面、びっくりもしました。
 それは、発表の1週間ほど前、私はたまたま横手周辺にいまして、県警第2別館に足を運ぶと、ちょうど解体工事が行われており、解体後の利用はどのようになっているのか、居合わせた地域住民の方に何か聞いていますかと尋ねてみましたが、全く何も聞いていないと返事が返ってくるばかりでした。
 私も大変気になりましたので、その場で県警に問い合わせましたら、今のところ何も決まっていません、今後検討することになっていますと返事があり、私は、では、また今後の利用について質問しますからとのやりとりをし、その日は納得したような状況でした。
 それから1週間後、9日の県教育委員会の発表になるのですが、決定の早さにただただびっくりしました。それとも、前々から決まっていたのでしょうか。決まっていたとすれば、県教委から県警の方に、正式発表までは公表しないでくださいとのお願いがあったのかと推測するしかありません。
 いずれにしても、私にとっては、結果として大変満足する決定であります。それは、前々から、熊本市内に養護学校が足りない、早期につくってほしいとの要望等を数多く受けており、議会でも取り上げてきました。
 最近では、昨年2月23日、知的障害、ダウン症、発達障害の子供を持つ母親の虹の会の皆様と一緒に、山本教育長に、特別支援学校を早期に熊本市内につくってほしいとの要望を出し、その後、2月の議会の代表質問で早期の実施を訴え、教育長の答弁でも、熊本市内のニーズは高く、早急に検討するとの答弁があり、期待をしていたところでした。
 本年4月からスタートする熊本養護学校高等部東町分教室、松橋西養護学校高等部上益城分教室、芦北養護学校高等部佐敷分教室の決定等、特別支援学校の整備が大変進展しており、障害児を持つ親を初め関係者も大変喜んでいます。山本教育長を初め、職員の皆様の御尽力に感謝申し上げたいと思います。
 そこで、今回の決定について、今後の予定等幾つか気になる点がありますので、質問をしたいと思います。
 まず、第1点目の質問ですが、地域住民の皆様は、10日の新聞発表まで、まさに何も知りませんでした。ちまたでは、マンションができるとか、コミセンや公園ができるとか、いろんなうわさが立っていました。今でも新聞やテレビを見ていない方は知らないかもしれません。今回の決定について、地元周辺住民に対してどのような周知をされてきたのか、また今後されていくのか、お尋ねをします。
 第2点目の質問ですが、今回の発表で、関係する保護者の方からも、もっと情報を知りたいと問い合わせがありました。現段階では、開校予定は2014年で、定員は、小学部から高等部まで、70名から80名と聞いています。
 現在、県下には、重度・重複障害の児童生徒が一定規模学んでいる特別支援学校が6校ありますが、熊本市内に重度・重複障害の特別支援学校がなかったため、郡部にある特別支援学校にやむを得ず預けていた保護者もたくさんいると聞いています。
 特別支援学校の受け入れは、基本的には全県単位となっていますが、今回新設の特別支援学校の基本的な受け入れ方をお尋ねいたします。
 第3点目の質問ですが、今回の県警第2別館跡地、1万5,000平米でありますが、大変広大な敷地でありますが、すべてが特別支援学校の利用と考えておられるのか、それとも、今後地元住民の要望等次第では幅広い利用法もあり得るのか、気になるところです。
 例えば、地域の方々が、敷地の一部で草花を植樹していただきながら、学校関係者や地域の方々が集う場所の確保とか、校舎内に地域の方と定期的に交流等も図られるスペースなどを設けることは考えてないのでしょうか。
 熊本養護学校では、近隣の小中高との学校間交流や地域自治会との交流が活発に行われ、その結果、児童生徒も障害に対する理解が高められてきたと聞いています。大変重要なことと思いますが、今回の横手地域にも近隣に小中高が設置されており、熊本養護学校同様、学校間交流が望めると思いますが、地域住民の交流も含め、どのように考えておられるのか、お尋ねをします。
 第4点目の質問ですが、01年開校のひのくに養護学校以来14年ぶりに特別支援学校の新設となるのですが、ひのくに高等養護学校の評価は、私が聞く範囲では非常に高いようです。その一つの理由として、県産材を使った木造づくりにあるようです。コンクリートと違い、木の独特のぬくもりが生徒の気持ちを和ませているようです。
 そこで、今回の特別支援学校新設に当たり、児童生徒の心のケアと県産材振興の観点から木造建築が望ましいと思いますが、県教育委員会の考えをお尋ねいたします。
 以上4点、教育長にお尋ねをいたします。
  〔教育長山本隆生君登壇〕