熊本県議会 本会議で城下広作の会議録

9.うつ病・福祉対策について

(1)うつ病対策
(2)ハートフルパス制度

◆(城下広作君) 昨今の中国との関係は、とにかく政権にどのような対応をするのか、注意深く見守っていきたいと思います。いずれにしましても、互恵関係、このことがあって両国は栄えていく、このことをどのようにやっていくか、まさに外交の手腕が試される今後の政局だと思いますので、我々もしっかり注視をしたいというふうに思います。
 最後の質問でございます。うつ病、また、福祉対策について質問します。
 年々増加するうつ病、その有病者数は250万人と推測され、今や身近な病気です。そのうつ病対策は、公明党が数年前から国会で取り上げ、2008年7月には、政府に、党のワーキングチームが総合うつ対策として5項目提言しました。
 具体的な内容は、1つ、うつ病に対する理解を広げ、早期発見、早期治療を目指す、2番目、患者の受診率を欧米並みの5割以上に引き上げる、3番目、薬物療法と認知行動療法などの精神療法との併用を普及させる、4番目、労災保険の休業補償を初め、患者が安心して治療に専念できる社会をつくる、5番目、社会復帰プログラムを整備、拡大し、再発率の低下を目指す、以上のとおりですが、この中で3番目に上げた精神療法の拡充強化が、最近、認知行動療法という治療法で進められ、注目を集めています。ことし4月には、医療保険が適用されるようになりました。
 この認知行動療法は、対面方式のカウンセリングで、患者の後ろ向きな物のとらえ方や行動のくせを改め、睡眠障害や興味、関心の低下、微小妄想などの諸症状を改善させる精神療法で、基本的な治療は、週1回、30分以上の面談を計16回から20回行います。具体的なテーマを決め、話し合いや患者みずからに起きた状況を客観的に書き出すことなどを通し、その問題がどんな状況で起き、その結果どんな感情が引き起こされるのかなど、みずからの考え方のくせを発見し修正することで、問題解決の方法を練習していく治療法です。
 ただ、問題がないわけではありません。それは、1回の診療時間が30分を超えなければ診療報酬に算定されないことや保険が適用されるのは医師に限られることで、多くの患者を抱える医師にとって、1回30分の診療は現実的ではない、また、臨床心理士にも保険適用をすべきだとの声も医療現場から上がっているようです。
 この認知行動療法の治療を行う医療機関が全国的にもまだ少なく、専門家の人材育成も、それを補う予算も少ないという課題があります。
 そこで、質問の第1点目ですが、以前は薬物療法中心の日本のうつ病治療でありましたが、認知行動療法と薬物療法を組み合わせることで症状の改善に効果を上げているので、認知行動療法の治療を希望する者は県内にも大変多いと思います。
 まず、県内において、認知行動療法の医療機関はどれくらいあるのか。また、医師と同じく専門の知識を持つ臨床心理士は県下にどれくらいおられるのか。そして、臨床心理士には保険適用がないという状況ですが、患者の負担を考えると、早急な保険適用が必要と思いますが、県の認識はどうなのか、お尋ねをします。
 第2点目の質問ですが、障害者用駐車場利用証制度、ハートフルパス制度についてお尋ねします。
 今は、大型ショッピング、スーパー、公共施設等にほとんど障害者用駐車場が設置されていると思います。ところが、私もよく目にする光景ですが、明らかにとめてはいけないような人が、何食わぬ顔で堂々と障害者用駐車場にとめていかれる姿を見てきました。
 こうした行為を防ぐために、県は、2008年1月からハートフルパス制度をスタートさせました。この制度のおかげで、車内の見えるところにハートフルパスが掲げてあるので、障害者用駐車場にとめてあると、何となく安心した気分になります。
 この取り組みは九州が先進県のようで、大変すばらしいと思います。09年9月から佐賀県と長崎県、同年11月から鹿児島県と相互に使えるようになり、ことしの8月から九州と関係の深い山口県の制度導入に合わせて5県体制となりました。
 ここで、九州の中で名前が出てこなかったところがあります。私も、今回質問するまで他県のことは詳しく知りませんでしたが、知人から教えていただきました。
 私の知人は、事故によって障害者になられたのですが、仕事の関係で福岡県にたびたび行くことがあるそうです。当然車の中にはハートフルパスを掲げているわけですが、目的地に着くと、障害者スペースがあいているにもかかわらず、駐車場の係員は、他の車と一緒に違う方向に誘導されるそうです。顔見知りになるとわかってくれる方もおられるのですが、人が変わるとまたもとに戻ります。
 これはほんの一例だと思いますが、せっかく九州が先駆けて実践しているわけですから、福岡県、大分県、宮崎県もこのハートフルパス制度を導入し、相互利用の協定を締結すべきと思います。
 九州は、山口県を含め、経済や観光の面で強力なパートナーです。お互いの県が、今まで以上に交流を深めることは必要かつ不可欠なことと思います。このハートフルパスの導入が九州全県に広がれば、さらに九州の一体感が強まり、交流が栄えると思います。
 知事も、この制度の導入には大変御尽力されていると伺っています。今まで以上に協力し、ぜひ、福岡県、大分県、宮崎県に導入を決めていただきたいと思いますが、3県にアプローチする県の決意を伺いたいと思います。健康福祉部長にお尋ねをいたします。