熊本県議会 本会議で城下広作の会議録

4.自然再生推進法の取り組みについて質問

(1)自然再生の取組みの点検と「自然再生推進法」の周知徹底
(2)生態系を壊す恐れがある動植物の特定と駆除

◆(城下広作君) 観光は大変大事な事業ということを、土曜日の新聞だったと思いますけれども「熊本の観光、経済効果五千四百四十二億円」雇用として「六万人の雇用を創出」という地域流研試算ということで新聞に出ておりました。これはどのくらいの数字になるのかといいますと、県の基幹産業である農林水産業の年間産出額の四千三百六十六億円のこれをも上回ると、雇用に関しては、建設業に従事される七万二千二百十三人に対して六万人ですから、それに次ぐ効果が得られると、非常にこれは大きな事業であるというふうに思います。  そういう形で、やはり観光に力を入れることは、ある意味では経済の活性化につながるということを自信を持っていただきたいというふうに思います。ちなみに、あした、二十四日は黒川温泉で日本温泉協会の会合があるそうでございます。熊本にたくさんの方が来られて、またいろんな形で勉強されて帰ると思うんですけれども、いろいろこういう機会を通しながら、熊本をしっかりとPRをしていただきたいなというふうに思います。  これは、東京や大阪でパンフレットが紹介されているものですけれども、残念ながら、関東や関西では九州というくくりでやっぱり見られていると。その中で九州となれば、どうしても九州、熊本という形ではなかなかなりにくい、大きくハウステンボスがこう出てきますと、九州の中ではハウステンボスに行こうという形。例えば、次のまた桜島の絵があると鹿児島に行こうとか、大分の湯煙がある写真をどおんと表に出されると大分に行こうと。熊本に行こうという気持ちにならない。そういうことをエージェントに対して、しっかりと熊本県の観光名物のところをどおんと出して働きかけると、こういうことも大事ではないかというふうに思います。  やはり、映像として見る目として、店頭に並べられたときに熊本に行きたい、九州には行きたいけれども、どこに行くかというと、熊本ではない長崎に行く、鹿児島に行く、大分に行く、これでは熊本に人が来ない。このことをやはりエージェントにしっかりとPRをして働きかけないと、これはただ黙っていても人は来ないんじゃないかなということを考え、その辺の意識も変えていただきたいというふうに思います。  うれしいことに、天草に来て大変感動したからぜひ天草でビデオを撮りたいというような、ビデオというか、映画をつくりたいという女優の方が、大矢野の臨時職員になったという記事も拝見したことがあります。本当に天草の魅力、また熊本の魅力を感じて、またリピーターとして来られる人も中にはいるようで、この辺をしっかりと頑張っていただきたいというふうに思っています。(発言する者あり)はい、御所浦でございます。  次に、四点目でございます。自然再生推進法の取り組みについて質問したいと思います。  六月の初旬、立田山の谷間を流れる万石川で、ことし初めて蛍を見ました。ここ数年前から蛍がよく飛び交うようになったと話を聞き、地元の方も毎年楽しみにしているようで、私が見た時間帯は夜九時近かったためか、二十匹程度しか見ることができず、それでも目の前を飛び交う蛍を見ると、やみ夜の中にぽつぽつと光る光景はまさに幻想的でした。  私を見て安心したのか、草にとまった蛍を優しく手元に移してみると、おっとりしていたので平家蛍かと思いましたが、源氏蛍かもしれませんので、来年はよく観察したいと思います。  この蛍、世界にはおよそ二千種類いると言われ、日本においては約四十種類の生息が確認されています。ただ、源氏蛍や平家蛍のように、幼虫の時期を水中で過ごすのは世界でもほとんど例がなく、日本の蛍は大変貴重な生き物だそうです。  一時は農薬などの問題で蛍を見ることが少なくなったと騒がれるときもありましたが、今では、インターネットで全国の蛍が見れる場所を確認すると、かなりの場所が登録されており、安心するのもつかの間、大半が毎年放流をしているとの記事があり、自然発生でないことにがっかりさせられました。  蛍に限らず、昔の自然を取り戻そうと、放流、放流、植栽、植栽と繰り返し続けると、かえって自然破壊につながりかねないとの専門家の声もあります。現に、源氏蛍でも、西日本と東日本では光る時間の長さや間隔が違うそうです。そうした知識のないまま放流し続けると、自然界に適応した特徴すら入れ変わってしまい、本来の姿を変えさせてしまうのです。  最近、ビオトープという言葉を見たり聞いたりします。ギリシャ語源のBIO、生物と、TOP、場所が合成されたドイツ語で、生き物が継続的に生息できる環境を指すとある解釈を、その地域にもともとなじみのないものに再生を努力され、問題視されるケースがあったようです。  一年ほど前、八代海の干潟にマングローブを植栽したことで論議が交わされたことがありました。有明海のノリ不作問題などで、海の環境を真剣に考え、再生浄化を願う善意の行動と自信を持つ実行団体、外来の植物を強制的に押し込むと生態系破壊につながると指摘する専門家、どちらの意見も悪意の行為でないため、一種のもどかしさを感じます。  このようなケースはほかのたぐいでも見受けられ、マングローブの植栽問題をきっかけに、熊本県自然環境保全審議会が昨年七月に声明を発表し、その中で「県および市町村が一体となって問題点の整理に」当たり「正しい環境保全行動のあり方を県民に普及させる努力が必要」と述べています。まさにこの問題が本年一月一日に施行された自然再生推進法の趣旨だと思います。  そこで、質問の第一点目ですが、この法律の定義は自然再生であり、過去に損なわれた自然環境を取り戻すため、地方公共団体、地域住民、NPO、専門家などが保全、再生、創出などを行うことにあり、基本理念の中に科学的知見に基づいて実施することと示してあります。  ある地域で、既に、よかれと思った自然再生行為が、専門家の意見が反映されていなかったり、科学的根拠のないまま取り組みが進められていた場合、県としてどのように対応していくのか、また、この法律の施行により、住民やNPOの協力を期待する流れを感じますが、自然再生推進法の周知徹底を今後どのように図っていくのか、お尋ねをします。  第二点目の質問ですが、この時期になるとたびたび話題に上がるのが外来種の水草、アマゾンチドメグサやウォーターレタスの異常繁殖であります。  もともと鑑賞用として用いられていたのを、だれかが軽い気持ちで川に捨てたのが事の始まりかもしれません。また、動物の場合でも、ブラックバスやブルーギル、ジャンボタニシやアカミミガメなど、問題を起こしている外来動物は枚挙にいとまがありません。特異な例として、ワニや大蛇といった危険な動物の遺棄や脱走はたびたびニュースに流れます。また、今一番嫌われているハクビシンなど、環境や生態系、そして事故や感染症を起こす可能性のある動物は数え切れません。  ただし、ワニや大蛇といった爬虫類や危険な哺乳類等は許可も登録も必要であり、所有者が特定できる罰則も規定もされているので幾らか安心なのですが、内水面魚であるブラックバスやブルーギルの移植については禁止や罰則の規定はありますが、そのほかについては罰則がありません。驚いたことに、あのピラニアについては移植の禁止すら掲げてありません。しかし、ブラックバスやブルーギルは、今やどこの湖沼にもいると言われ、漁業の影響に発展し、深刻な問題となっているところもあります。  そこで、このような動植物の遺棄や投棄に対して、もっと厳しく取り締まれと厳しい意見もあるのですが、県として、特に生態系を壊す影響力の強い動植物は具体的にどのようなものと考えているのか、また、駆除など視野に入れて今後どのような対応をとっていくのか、環境生活部長にお尋ねをします。   〔環境生活部長上村秋生君登壇〕